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鳥越俊太郎(ニュースの職人)辻口博啓(パティシエ)藤巻幸夫(福助代表取締役社長)宮田秀明(東京大学大学院教授)ニコライ・バーグマン(フラワーデザイナー)前田知洋(東クロースアップマジシャン)金原瑞人(法政大学社会学部教授・翻訳家)矢沢大輔(ブランディング&ビジネスコーチ)
ニコライ・バーグマン ニコライ・バーグマン フラワーデザイナー

今回は、フォーシーズンズホテル丸の内東京などの
フラワーアレンジメントを手がける
デンマーク出身のフラワーデザイナー、
ニコライ・バーグマンさんに、デザインについてお話を伺います。

まずは、ニコライさんが花の仕事をなさるようになった
きっかけからお教えください。


もともと父も母も花関係の仕事をしていて、
家の庭には、いつもきれいな花が咲いていた。
デンマークでは、子供のときから
将来何をやるかを自分で考えるように育てられるので、
僕は16歳のとき花の学校に入った。
デンマークでは、なんの仕事をやるにしても
国が決めた教育プログラムを受けなくてはいけなくて、
花の学校では、花に関することや販売のことなど、
花のビジネス全般について3年間学んだ。
そして、卒業の記念に、日本で鉢物をつくっている
父の知り合いのところに遊びに行ったのをきっかけに、
日本の花屋さんで仕事をするようになった。
ニコライ・バーグマン もともと花には美しさがあって、
そこにあえて手を加えていくデザイナーの役割について、
どのような考えをお持ちですか?


まず市場に行って、美しいと思った花を買ってくるのが
一段階目の仕事。
その美しい花をそのままシンプルにお店に飾るのが二段階目。
でも、花が美しいのは当然で、
その花をどうすればもっと美しくできるかが三段階目の仕事。
デザイナーとして、自分自身そこに一番興味がある。
でも、三段階目の仕事は、
注文の内容やその花をどこに飾るかによって違ってくるので、
デザイナーの仕事はこうあるべきだとは一概にいえない。
たとえば、花を飾る場所を見て、
花の美しさをそのまま活かしたほうがよいと思えば、
きれいな器にそのまま飾る場合もある。
その逆に、お店全体のディスプレーを任された場合は、
環境と花を含めて空間全体をセットアップしなおす感覚で
デザインしている。
だから、仕事の内容によって、花の扱い方はまったく違ってくる。
ニコライ・バーグマン ニコライさんが日本で成功されている要因については、
どのように受けとめていらっしゃいますか?


お客様がモダンな和の家に住んでいて、器も全部和もので、
その中でちょっと洋風なアレンジメントをやると
一番気に入ってもらえる。
伝統的な華道のような花を活けるなら、
やっぱり日本人のほうが上手だと思う。
僕の場合、日本のいろんなものを見て得た
インスピレーションをもとに、
あくまで洋風にアレンジメントをつくっているところが
ウケている気がする。
それから、お客様のいった一言が、ヒントになることもある。
「ここにもうちょっと何かあったほうがいい」と
お客様にいわれたら、それをいい意味に受け取って
チャレンジしてみる。
それで、最終的にお客様がイメージしていた以上のものを
つくろうと、いつも心掛けている。
ニコライ・バーグマン ニコライさんのヒット作、
箱に花が入っているボックスアレンジメントは、
どのようなアイデアから生まれたのでしょうか?


あれにはすごく面白いエピソードがあるんです。
3、4年くらい前に洋服のブランドの展示会があって、
簡単に持ち帰れるもので、
700個の花を用意してほしいという依頼を受けた。
花を置いておくスペースもあまりないので重ねたいとも言われて、
どうしようかと考えていたら、箱に入れるアイデアが浮かんだ。
さっきもいったように、お客様の一言がなかったら、
この箱に入れるアイデアも出てこなかったと思う。
だから、お客様の一言を聞くのは、すごく大切。
それから、結果的にここまでヒットしたのは、
男性が気にいってくれたことが大きかったと思う。
いままでは、花は女性が買うものだったのに、
男性が自分で花を決めてプレゼントに使ってくれるようになった。
持ち帰りやすい、飾りやすい、渡しやすい、
そこがポイントになったと思う。
ボックスアレンジメントのようなヒットをまた生みだせるように、
これからもお客様との対話を大切にしながら
頑張っていきたいと思う。