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矢沢大輔 矢沢大輔 ブランディング&ビジネスコーチ

矢沢さんは「私のスタイル」の企画に携わった方。
現在は、ブランド戦略と検索エンジンマーケティングの
コンサルティングのお仕事に加え、ビジネスコーチも務めています。
それも「私のスタイル」がきっかけだったといいます。

まずは、「私のスタイル」が、どのようにコーチの仕事に つながっていったのかをお聞かせください。

この「私のスタイル」というコーナーを企画したのは、
今から5年ほど前。
ナンバーワンよりオンリーワンという言葉が出はじめた頃で、
自分のスタイルを確立して活躍している方々をインタビューし、
一人一人の価値観や信念を紹介していけば、
面白くなるんじゃないかと考え、スタートを切りました。
この仕事から、私はコピーライターという表現者の立場から、
聞き手の立場へと身を転じたわけですが、
インタビューを重ねるごとに、聞き手である私自身が、
明確な意図をもって質問しなければ、
話し手から興味深い話しは聞き出せないことを痛感するとともに、
「聞く」ことの面白さに目覚めていきました。
そして、私のスタイルの仕事で培った
この「聞く」能力をもっと磨けば、
自分の可能性が広がるのではないかと
コーチングを学びはじめ、コーチの資格を取りました。
また、私のスタイルに登場いただいた方々と、
ごく普通の方々の違いは、何から生まれるのかを探ってみたくて、
NLP(神経言語プラグラミング)のマスタープラクティショナー
の資格もとりました。 今は、コーチングとNLPのスキルを使って、
企業のビジョンやコアバリューを引き出し、
ブランド戦略と検索エンジンマーケティングの
コンサルティングの仕事に役立てています。
矢沢大輔 うまくいっている人と、そうでない人の違いは、
どこから生まれる のでしょうか?


成功するには、大きく分けて三つほど
ポイントがあるように思います。
一つ目は、正しいゴール設定ができること。
最近、目標を紙に書き出せ、とよく言われますが、
目標の立て方自体が間違っているケースがけっこうあります。
正しいゴール設定とは、
肯定的な言葉で具体的に表現されていること。
そして何よりも、そのゴールが
自分の価値観に沿ったものでなければ、
ゴールに向けての日々の行動に迷いがでて、
勢いづかなくなってしまいます。
二つ目は、ゴールに向かう道のりで、
様々な困難に出くわすわけですが、
その出来事に対して、
どのような解釈を与えるかがポイントになります。
まったく同じ出来事に直面しても、人それぞれ、
そこにまったく異なる解釈を与え、違う感情を抱き、
その結果、異なる行動をとり、違う成果を生み出すわけです。
例えば、突然、トラブルに巻き込まれたとしましょうか。
「よりによって、なぜ、こんな時に
こんな目にあわなきゃいけないんだ」と嘆く人もいれば、
「これをクリアすれば、さらにステップアップできる
絶好のチャンスだ」ととらえ、
前向きに取り込める人もいるわけです。
起こった出来事にどのような解釈を与えるか、
その解釈、意味付けの違いが、
最終的に大きな成果の違いとなって現われるわけです。
矢沢大輔 そして、三つ目のポイントは、
限界の枠組みからどれだけ自由になれるかということ。
私が体験したことを例にお話しすると、
七年前に病気になって入院した時に、
「このままの生き方で一生を過ごして、
ほんとうにいいんだろうか」と思いはじめたんです。
それで、十代の頃に目指した医者になる夢を
もう一度追いかけてみようと思ったのですが、
それと同時に、
「いや、ちょっと待てよ。俺はもう36歳だぞ。
小さな子供もいるし、いまから医者を目指そうなんて、
無謀すぎないか」と
年齢的な限界の枠組みを勝手に設定して、
結局、あきらめてしまいました。
ところが、私がお世話になっている55歳のTコーチから、
「医者を目指してこれから受験勉強するため、
今日、会社の社長職をやめてきた」
という話しを昨年の春、聞かされたんです。
驚いた私は、
「Tコーチは55歳だから、これから受験勉強を始めて
大学に入っても、医者になれるのは60代後半じゃないですか」
といったんです。
するとTコーチは、
「何言ってんの。聖路加病院の日野原先生なんて95歳で現役だよ。
60代から医者を始めたら、30年も仕事ができるじゃない」
とさらりといわれてしまったんです。(笑)。
そんなTコーチとの出会いによって、私自身、
人間の思考の枠組みこそが、人生の可能性、
成功の大きさを決めているんだということに気づかされ ました。
矢沢大輔 これから先はどうお考えですか?

これは私の作った言葉なのですが、
ビジネスでお客様からいただく「勘定」は「感情」代だよ、
ということをもっと伝えていきたいと思っています。
先ほど、解釈の違いによって、人は異なる感情を抱き、
その感情の違いによって、異なる行動が生み出される、
というお話しをしました。
この関連性は、ビジネスの成功法則としても応用が効きます。
企業が、顧客に望むべき行動を取ってもらいたいと願うなら、
つまり、自社の商品やサービスを買ってもらい、
さらに一度だけでなく引き続き買いつづけてもらいたいのなら、
そのような行動を引き起こすに値する「感情」を、
まずは顧客の心の中に生み出さなくてはいけないということです。
感情がポジティブな方向に動けば、
顧客はそれに見合ったお勘定代を納得して支払い、
買いつづけてくれる。
反対に、感情が期待はずれ、失望の方向に動けば、
顧客の支払額は減少、ゼロの方向に向かう。
つまり、顧客が一生涯に特定の企業に支払う金額の総和は、
感情の動きの大きさに比例するわけです。
ところが、日本の多くの企業は、
売上にこれだけ多大な影響を及ぼす感情面への配慮に
ほとんど注目せず、性能のいい商品を作りさえすれば、
必ず売れるはずだと、品質や機能の向上にばかり目を向けています。
そこで、私としては、企業として
自社の顧客にどのような感情を抱かせたいのかをまず定義し、
その感情を生み出すために、
全社をあげてどのような取り組みを行い、
顧客と接するあらゆる場面で、
どのような対応を心掛け、実践していくのか。
顧客の感情を起点にブランドを作り上げていく独自のメソッドを、
ブランディングコーチとして、
より多くの企業に伝えていきたいと考えています。